2015年03月30日

アウシュヴィッツに生きたM・コシチェルニャック展 東京・早稲田

 ホロコーストの事実を伝える写真の多くは、加害者であるナチスが撮影したものである。コシチェルニャックら何人かの収容者たちは、見つかれば殺されるのを覚悟で収容所の実態を描いた。その絵は、単に悲惨さを描いたものでなく、地獄のような場にあっても、消し去ることのできない人間の尊厳と創造の喜びを伝えている。コシチェルニャック夫人は、「次の世代に二度と同じ過ちを繰り返してほしくないという亡夫のメッセージを日本の人に・・・」と、絵画19点を野村路子氏(作家・早稲田大学卒)に託した。これらは野村氏のもとで、大切に保管されてきた。戦争終結から70年の今年、野村氏は画家の故国であるポーランドに絵画を帰らせたいと寄贈することを決めたが、その前に日本の若い世代に見て、知ってもらいたいとの願いから、早稲田大学にて展覧会・シンポジウムを開催することになった。貴方は、アウシュヴィッツから何を学ぶか−コシチェルニャックが命がけで描き残した絵から聞こえる声に耳を傾けていただければ幸いである。

【プロフィール】
ミェチスワフ・コシチェルニャック
1912年ポーランド生まれ。美術アカデミー卒業後、絵画制作に励んでいたが、開設直後のアウシュヴィッツへ送られた。日常的な暴虐と殺戮の事実を伝えなければと、解放後もずっと真実を描き続け、初代アウシュビッツ博物館館長を務め、'93年に没。
会期: 2015年3月24日(火)〜4月23日(木)
会場: 125記念室
時間: 10:00〜18:00
閉室日:日曜・祝日
主催: ポーランド広報文化センター、駐日ポーランド共和国大使館、早稲田大学
協力: 野村路子


関連イベント:
シンポジウム『「アウシュヴィッツ』は今、私たちに何を語るか 」
日時: 2015年4月18日(土)13:00〜17:30
会場: 早稲田大学戸山キャンパス36号館382教室
パネリスト:武井彩佳(学習院女子大学国際文化交流学部准教授)
      古矢晋一(早稲田大学・慶應義塾大学 非常勤講師)
      宮崎悠(北海道教育大学教育学部国際地域学科専任講師)
コーディネーター:大内宏一(早稲田大学文学学術院教授)
定員: 先着250名
参加費:無料
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2015年03月03日

100分 de 名著「アンネの日記」(再)

100分 de 名著「アンネの日記」
【ゲスト講師】小川洋子(作家)
【朗読】満島ひかり
第1回 潜伏生活の始まり
2015/3/4(水)23:00〜23:25/Eテレ
2015/3/11(水)05:30〜05:55/Eテレ
2015/3/11(水)12:25〜12:50/Eテレ

ナチスから逃れてオランダに亡命したフランク一家。平和もつかの間、オランダもドイツに占領される。ユダヤ人迫害が日に日に厳しくなっていく中、アンネは13歳の誕生日に、父親から日記帳をプレゼントされる。アンネは、日記をキティと名づけ、まるで友達に語りかけるように日々の出来事を記し始める。しかしアンネの姉に出頭命令が届いたことから、一家は会社の隠し部屋に潜伏することになった。そんなつらい現実をアンネはユーモアたっぷりに描き出し、前向きに生きようとする。日記はアンネにとって心の支えだった。第1回は、「アンネの日記」誕生の経緯と、つらい潜伏生活を前向きに生きようとするアンネのひたむきさを描く。

第2回 思春期の揺れる心
2015/3/11(水)23:00〜23:25/Eテレ
2015/3/18(水)05:30〜05:55/Eテレ
2015/3/18(水)12:25〜12:50/Eテレ

隠れ家にはファン・ダーン夫妻、歯科医のデュッセルら新たな住人も加わりにぎやかになった。しかし共同生活に摩擦はつきもの。思春期を迎えたアンネは、自分を子ども扱いする大人に腹を立て、衝突を繰り返すようになる。そこで父は、アンネが日記を思う存分書けるよう環境を整えた。傷つきやすいアンネの心を守ろうとしたのである。こうしてアンネは、日記を書くことに大きな自由を見いだし、思いのたけをぶつけた。アンネは、日記によって、大人たちとの葛藤を受け止めていったのだ。第2回は、思春期のいらだちと、それを見守る親の気持ちについて考える。

第3回 性の芽生えと初恋
2015/3/18(水)23:00〜23:25/Eテレ
2015/3/25(水)05:30〜05:55/Eテレ
2015/3/25(水)12:25〜12:50/Eテレ

同居していたファン・ダーン夫妻の息子ペーターは、まだ16歳だったが、力仕事を手伝うなど、大人たちを助けていた。このころアンネは、日記の中で性について記すことが多くなっていた。そしてペーターに恋心を抱くようになる。ペーターはアンネが発する素朴な疑問に真面目に答えていた。その誠実さに心打たれたのだった。しかし、アンネは、感情にのみこまれ自分を見失ってしまうことに恐れをいだき、恋心にブレーキをかけてしまう。ペーターはそんなアンネを見守るしかなかった。第3回は、アンネの恋とペーターの孤独を見つめる。

第4回 希望を抱きながら
2015/3/25(水)23:00〜23:25/Eテレ
2015/4/1(水)05:30〜05:55/Eテレ
2015/4/1(水)12:25〜12:50/Eテレ

アンネは、日記を通して、戦争とは何か、自分とは何者かを冷静に見つめるようになった。いつしか作家かジャーナリストになりたいという夢を抱くようになる。しかし、隠れ家に泥棒が入ったり、食べ物が日に日に劣悪になったりと、事態は悪化の一途をたどっていた。そうした時、待ち望んでいたノルマンディ上陸作戦が始まる。人々は驚喜するが、その2か月後、ついに全員が捕らえられてしまう。その直前の日記には「理想の自分になりたい」という願いが書き込まれていた。その願いもむなしくアンネは収容所でチフスにより死亡した。享年15歳。第4回は、生きる希望を失わなかった人々の姿と、アンネの成長、その最期を語る。
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BS世界のドキュメンタリー(2015年3月)

シリーズ アウシュビッツ解放から70年(再)
2015/3/10(火)〜3/13(金) 18:00〜18:50 BS1
NHK BS世界のドキュメンタリーより:
「実録 アイヒマン裁判(再)」
ホロコーストを遂行した核心的人物の一人アドルフ・アイヒマンに対するイスラエルでの裁判記録を描いたのが当番組である。
裁判は1961年4月に始まり、翌年の5月には死刑が執行された。アイヒマンは、ナチス・ドイツ下で行われたおよそ600万人とも言われる大量虐殺において、ユダヤ人の大量移送計画を指揮した人物。ドイツ敗戦後はアルゼンチンに身を潜めていたが、イスラエルの情報機関に逮捕され、イスラエルで裁判にかけられるという異例の展開を辿った。 
ナチスの戦争犯罪はニュルンベルク裁判においても追及され、ルドルフ・ヘスやヘルマン・ゲーリング、リッペンドロップなどの主要人物が裁かれたが、いわゆる「ホロコースト」が集中的に取り上げられる機会は少なかった。アイヒマン裁判では初めて大量虐殺に光があてられ、どのような背景で、ユダヤ人虐殺の計画がなされたのかを知りうる貴重な機会となっている。「自分は単なる公僕であり、ユダヤ人虐殺計画の核心人物ではなかった…」と裁判で淡々と語るアイヒマンの発言からは、逆に組織的に遂行された虐殺計画の狂気が伝わってくる。

原題:The Trial of Adolf Eichman
制作:Kuiv Productions (フランス 2011年)

「囚人番号A26188 〜ホロコーストを生き延びて〜(再)」
1939年のドイツによるポーランド侵攻は、ある少女の運命を狂わせた。靴工場を経営する父と母、3人の兄弟と幸せに暮らしていたヘニアは、マイダネク強制収容所、「シンドラーのリスト」の舞台として知られるプワシュフ強制収容所、アウシュビッツ強制収容所、終戦時のベルゲン・ベルゼン強制収容所と、4つもの収容所を転々とし、偶然と機転、そして時には他人に助けられて奇跡的に生き残ったのだ。
現在南アフリカで静かに暮らす彼女は、ホロコーストを知らない若者が増えていることに危機感を抱き、今まで夫や息子にも話さなかった悲惨な過去を明らかにすることを決めたという。
目の前で日常的に繰り返されたナチスの残忍な行為の数々、アウシュビッツ解放前に強いられた“死の行進”、家族の行方―ホロコーストを生き延びた“囚人A26188”ヘニア・ブライヤーが、壮絶な体験のすべてを語る。

原題:Prisoner Number A26188: Henia Bryer
制作:Cowboy Films (イギリス 2013年)

「ヒトラー・チルドレン 〜ナチスの罪を背負って〜(再)」
ヒトラーとナチスによるユダヤ人集団虐殺、ホロコーストを指揮したナチス幹部たちの残虐な行為は、彼らの子孫に何を残したのだろうか。
ヒトラーの後継者に指名されていたゲーリングを大叔父に持つベッティーナ・ゲーリング。「彼の残虐性を受けついでいるかもしれない」血筋を断絶したいと、兄とともに避妊手術を受けた。ナチスの親衛隊長ヒムラーの弟の孫、カトリン。家ではヒムラーのことはタブーだったが、沈黙を破り、その過ちへの罪悪感を綴った本を出版した。今はユダヤ人と結婚している。アウシュヴィッツ収容所の所長だったヘスの孫、ライネル。父は収容所敷地内の邸宅で育った。今回初めてアウシュヴィッツを訪れたライネルは、邸宅から壁一枚隔てた場所にガス室があったことを知り、絶句する。イスラエルから訪れていた学生たちから辛辣な質問を浴びせられたライネル。ホロコーストを生き延びた老人から「君がやったわけじゃない」と声をかけられ、堪えていたものがあふれ出す。
ナチスの重要人物の息子や孫、子孫に当たる5人のドイツ人を取材。親族をホロコーストで亡くしたユダヤ人監督が、過去を背負いながら生きる彼らの姿を描く。イスラエルとドイツの共同制作。

原題:Hitler's Children
制作:Maya Productions / WDR (イスラエル/ドイツ 2011年)

「アンネの家を訪ねて(再)」
アンネがナチスの目を逃れて生活していた場所を一目見ようと、アムステルダムの「アンネ・フランクの家」の前で何時間も待つ人々。
ナチスの迫害を生き抜いた人、ホロコーストに強い罪悪感を抱くドイツ人、黒人の権利を求める闘争で命を落とした父親を持つアメリカ人、イラク・フセイン政権の迫害を生き延びたクルド人・・・。行列を作る人々へのインタビューから、彼らのパーソナルストーリーが明らかになり、大勢の人がそれぞれの思いを胸にアンネの家を訪ねていることがわかってくる。
アンネが自由を渇望しながら息を潜めて過ごした部屋で、訪問者たちは何を感じるのか?戦争で多くの命が失われる悲しみは現代も変わらないが、少女アンネは世界各国から訪れる人々の心を一つにし、そのことが希望を与えてくれる。

原題:In Line for Anne Frank
制作:NOS Evenementen / The Media Brothers (オランダ 2014年)

「ヒトラー 権力掌握への道 前・後編」(再)
2015/3/17 火曜深夜(18日水曜)00:00〜00:50 BS1
2015/3/18 水曜深夜(19日木曜)00:00〜00:50 BS1
BS世界のドキュメンタリーより:
「ヒトラー 権力掌握への道 前編」
近現代史上前例のない組織的な大量殺りくを行ったアドルフ・ヒトラーとナチス。なぜ、これほど人種差別と憎悪に満ちた一人の男がドイツを支配し、社会全体を凶暴化し得たのか。1919年の第一次世界大戦後からナチスの独裁体制が確立するまでのおよそ20年間に焦点を当て、その真相を明らかにしていく。二つの大戦に挟まれた20世紀前半ヨーロッパの映像をカラーで再現した2回シリーズ。前編では、ドイツの伝令兵として第一次世界大戦に参加したヒトラーが、敗戦後、急進派の指導者として登場する1920年代末までを描く。
第一次大戦で伝令兵として塹壕を駆け回ったヒトラー。敗戦後のドイツの悲惨な状況が、彼の強いドイツへの思いと政治に関わりたいという欲求を後押しする形となった。軍の情報部員として働きながら反ユダヤ主義、反資本主義に傾倒し、その後、過激な演説で一目置かれるようになっていく。1928年の議会選挙でナチスの得票はわずか2%。しかし、その状況は翌年の「世界恐慌」で一変することになる。
ヒトラーの生い立ちやウィーンで芸術家を目指し挫折した青年期、さらに憎しみや怒りの感情を煽って大衆の心を掴む演説やジェスチャーの訓練を重ねる様子も綴られる。

「ヒトラー 権力掌握への道 後編」
近現代史上前例のない組織的な大量殺りくを行ったアドルフ・ヒトラーとナチス。なぜ、これほど人種差別と憎悪に満ちた一人の男がドイツを支配し、社会全体を凶暴化し得たのか。1919年の第一次世界大戦後からナチスの独裁体制が確立するまでのおよそ20年間に焦点を当て、その真相を明らかにしていく。二つの大戦に挟まれた20世紀前半ヨーロッパの映像をカラーで再現した2回シリーズ。後編では、世界恐慌をきっかけにナチスが躍進し、ヒトラーが権力の座に上り詰めるまでを描く。
世界恐慌によってドイツでは失業者が溢れかえり、ナチスが人気を集めていく。1932年、ヒトラーは大統領選挙に打って出て敗れるものの、議会選挙で第一党となり、着実に勢力を拡大していく。1933年1月30日、ヒンデンブルク大統領はヒトラーを首相に任命。翌年、ヒンデンブルク大統領の死去により、ヒトラーは名実ともにドイツの頂点に立つ―。
溺愛していた姪の自殺、愛人となるエヴァとの出会いなど、ヒトラーの私生活も語られる。

原題:APOCALYPSE HITLER
制作:CC&C/France 2 (フランス 2011年)
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映画(2015年3月)

2015/3/4(水) 13:00〜15:30 NHK BSプレミアム
プレミアムシネマ アカデミー受賞作品特集 『戦場のピアニスト』
ナチスの迫害をくぐり抜け、奇跡的に生還したポーランドのピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの壮絶な体験を描き、アカデミー主演男優賞、監督賞、脚色賞をはじめ数々の映画賞に輝くR・ポランスキー監督の名作。1939年、ナチスドイツはポーランドに侵攻。ユダヤ人ピアニストだったシュピルマンは、家族とともにゲットーと呼ばれる居住区へ移される。飢えや虐殺におびえる日々の中で、音楽だけが彼の希望だった…。
 
製作・監督:ロマン・ポランスキー
原作:ウワディスワフ・シュピルマン
脚本:ロナルド・ハーウッド
出演:エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマン、フランク・フィンレイ 他/ポーランド・フランス2002
posted by くみ at 01:11| Comment(0) | TrackBack(0) | TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする