2006年03月20日

白バラは死なず

日本公開: 1985年
監督: ミヒャエル・ヘルホーファンMichael Verhoeven
脚本: ミヒャエル・ヘルホーファンMichael Verhoeven、Mario Krebs
出演: レナ・シュトルツェLena Stolze、Wulf Kessler、Oliver Siebert、Ulrich Tukur、Werner Stocker、Martin Benrath、Anja Kruse他
製作国:西独/1982年
上映時間:123分
IMDb: Die Weisse Rose

ゾフィー・ショルが大学入学のためミュンヘンにやってきた1942年春から始まり、1943年2月22日のゾフィーの処刑シーン(ギロチンの刃が落ちてくる瞬間)で終わる。


ビデオの購入、レンタルは難しいようです。私は2001年にドイツ語教材用と思われるビデオ(字幕無し)でこの作品をはじめて観ました。簡単な感想はサイト内の映画『白バラは死なず』にも書いてあります。

2006年1月の『白バラ映画祭』で初めて日本語字幕つきで観たわけですが、あまり思い違いをしたりはしていなかったことがわかりました。上映前に主演のレナ・シュトルツェさんが話していましたが、この時点での史実にある程度忠実に(ヘルホーファン監督は綿密なリサーチをして作品を作ったそうです)描かれているため、白バラの本を数冊読んでいれば字幕がなくてもわかるようになっています。

字幕付で観た感想

・アレックスがゾフィーに大学の備品棚から紙を盗ませるシーン。
 女性しか入れないエリアだったためゾフィーが実行。持てるだけ鞄に入れてアレックスのところまで運んで渡し、また棚に戻って、の繰り返し。見つかったら・・・と思うと怖い場面です。

・列車内での検問
 ビラ投函のため各地へ列車で移動する学生たち。ゾフィーよりもヴィリーの場面の方が怖かったです。ここで捕まるようなことはないとわかっているのにハラハラしてしまうのは演出とヴィリー役の役者さんの演技力でしょうか。彼がいったん列車から降りて人気のない駅のベンチに座ったとき、一緒に深呼吸をしてしまいました。

・クリストフがグループを離れるシーン
 ビラの文章についてクリストフがハンス、ヴィリー、アレックスと対立、地下室を出て行ってしまう場面です。白バラ関連の本では怠業による妨害工作の意味で訳されている「サボタージュ」。この作品の字幕では破壊工作の意味になっていました。今回字幕で観て一番驚いた場面。

・ギースラーの女子学生侮辱演説
 文字で読むよりも映像で再現されたものを見るとその内容の酷さがよくわかります。学生たちが怒って騒ぎ出すのも当然だなと。

・ヴィリー役のUlrich Tukurについて
 久しぶりに見て思い出しましたが、彼は2000年にディートリヒ・ボンヘッファーを描いた作品『Bonhoeffer - Die letzte Stufe』でボンヘッファーを演じています。

書き出すときりがないのでこのへんで。


posted by くみ at 07:51| Comment(3) | TrackBack(0) | 映画(日本公開) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
くみさん、こんばんは。
二十数年前に見た時のことを思い出し、もう一度見たくなりました。

>ヘルホーファン監督は綿密なリサーチをして作品を作ったそうです

ご承知かも知れませんが、フェアへーフェン監督はマリオ・クレープスとの共著で『白バラ ミュンヘン大学生の反ヒトラー抵抗/映画のための資料』(1982年)を著しています。

監督は日本公開当時こんな言葉を残しています。

「今日では人々の間には無力感とでも言うべき雰囲気が漂っている。何を言う事も認められているけど、何を言っても何ひとつ変えられないと思っているのだ。しかし、これは間違いだ。抵抗は何かをもたらす。 (略) 政治的・道徳的動機に基づいた反対運動は今日でも意味あるものだし、何かを生み出し得るのだ」

時代の空気がさして変わっていないことに驚かされます。
Posted by at 2006年03月23日 23:43
すみません。
名前が抜けていましたね。
Posted by グスタフ飯沼 at 2006年03月23日 23:45
グスタフ飯沼さん、こんにちは。
『ミュンヒェンの白いばら』の「参考資料」の中にある『Verhoeven/Krebs, Die Weisse Rose』のことでしょうか。
この作品も日本で簡単に見られるようになると良いのですが。ここ数年、ドイツ映画が注目されつつあるので過去作品のDVD化なんてあるといいですね。
Posted by くみ at 2006年03月26日 22:50
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