2006年05月23日

Rosenstrasse

2003年第60回ベネチア映画祭女優賞(カーチャ・リーマン)受賞

監督:マルガレーテ・フォン・トロッタMargarethe von Trotta
脚本:Pamela Katz、マルガレーテ・フォン・トロッタ
出演:カーチャ・リーマンKatja Riemann、マリア・シュラーダーMaria Schrader、Martin Feifel、ユルゲン・フォーゲルJürgen Vogel他
製作国:ドイツ、オランダ/2003
上映時間:136分

1943年2月末から3月上旬にかけてベルリンで起きた「ローゼンシュトラーセ事件」を扱った作品。ストーリーはフィクションのようです。

2009年1月11日追記:
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンよりDVD化。
『ローゼンシュトラッセ』2008年11月13日発売:
http://www.universalpictures.jp/rosenstrasse/catalog_item_sell.html
ユダヤ人少女ルートの母親役をレナ・シュトルツェLena Stolze(『白バラは死なず』ゾフィー・ショル役)が演じています。
物語(DVDパッケージより):
現代のニューヨーク。父の死後、ハナ(マリア・シュラーダー)の母ルートは不可解な行動をとるようになる。特に信心深くはなかった彼女が、突然ユダヤ教の習慣に従って喪に服しはじめたのだ。ハナは母の幼年期に興味を持ち、ナチス占領下のドイツから母の亡命を助けた女性レナと会うことにする。ベルリンに赴いたハナは、今は老女となったレナから、市内のローゼン通りにあったユダヤ人仮収容所で若き日のレナ(カーチャ・リーマン)と母ルートの身に起きた、耐え難い非情な出来事について教えられる。
アーリア人とユダヤ人の”異人種間結婚”をテーマに、ドイツの女流監督マルガレーテ・フォン・トロッタ(「鉛の時代」)が時刻の悲劇、第2次世界大戦下の人種民族差別によって翻弄された女性たちのドラマを、丁寧な筆致で力強く浮き彫りにする。

ローゼンシュトラーセ事件:
1943年2月末、ドイツ全土で行われた「ユダヤ人狩り」の中、ベルリンのローゼンシュトラーセでドイツ人女性たちがユダヤ人の夫の解放を要求した抗議行動。

秘密警察はベルリンで拘束したユダヤ人のうち「アーリア人の親族のいる者」だけをローゼンシュトラーセの仮収容所に特別拘置。夫が拘置されているのがローゼンシュトラーセにある建物であることを知ったドイツ人妻たちは連日収容所前で夫の解放を要求、3月上旬になって秘密警察が突然ユダヤ人男性を解放したことから「女性たちの蜂起」と呼ばれているそうです。


(1)クローディア・クーンズ『父の国の母たち・下』
  (「第九章 勇気と選択―ナチズムに抵抗した女たち」P.187)
(2)S.ブルッフフェルド、P.A.レヴィーン、中村綾乃(日本語版)『語り伝えよ、子どもたちに ホロコーストを知る』高田ゆみ子訳/高橋哲哉解説/みすず書房/2002
  (「抵抗運動と支援」 P.124「ローゼン通りの抗議行動」)

上記2冊の中でもこの事件について触れられていました。

(3)芝健介「工場拉致作戦とローゼンシュトラーセ事件」『みすず』2004年11月号
(4)幸津國生『ドイツ人女性たちの〈誠実〉 ナチ体制下ベルリン・ローゼンシュトラーセの静かなる抗議』花伝社/2006

(3)はマルガレーテ・フォン・トロッタ監督の作品で描かれた「事件」と史実の「事件」、現在の「事件」をめぐる歴史研究と論争について書かれています。(4)ではこの作品のストーリーも紹介されていました。
posted by くみ at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(公開未定) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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