2013年04月04日

ウルム旧市街とドナウ河畔

10数年前にも訪れたことがありますが、前回は4月下旬、今回は2月下旬。ミュンヘンほどの積雪ではなかったものの、このころ旅の疲れがピークでもう歩き回る気力もなく、「とりあえず大聖堂まで行ってこよう」くらいのテンションの低さでした。

2013年ウルム 旧市街  2013年ウルム 旧市街

大聖堂広場は市場のようになっていて、いろんなお店が開店準備をしていました。
裏側に回ると工事中で囲いがあり、何だか近づけない雰囲気。このまま帰るのも何だなぁと、大聖堂近くの道を適当に歩き始めました。

2013年ウルム 旧市街 2013年ウルム 旧市街 2013年ウルム 旧市街

ミュンヘンではほとんど見かけない木組みの家があります。突き出ている箇所は、荷物を滑車で持ち上げるヤツかしら?

2013年ウルム 旧市街 2013年ウルム 旧市街

ウルム市市庁舎

2013年ウルム 旧市街

ナニコレ?と思いながら撮った一枚。帰国後に調べたら、噴水でした。冬だから塞がれていたのか、工事中だったのか、不明。

2013年ウルム 旧市街 2013年ウルム 旧市街 2013年ウルム 旧市街

「肉屋の塔」の方へ下っていき、城壁?をくぐるとドナウ川。

2013年ウルム 旧市街  2013年ウルム 旧市街

インゲ・ショルが語った、「夕食後の散歩」のことを思い出していました。
 我が家ではよく夕食後一緒に散歩に出かけました。好んで散歩したのは、ドナウ河畔でした。ハンスがまだ釈放されずにいたころ、私たち姉妹はよく父と一緒に散歩に出かけました。父が私たちの逮捕にかなりのショックを受けていたことに、私は気づいていました。
 ある晩、父は、今まで胸にたまっていたことを、全部はきだしました。私たちは父と腕を組んで歩いていましたが、父は私の腕を自分の方に引きよせると、こう言ったのです。「もし、やつらがわたしの子どもたちに危害を加えるようなことがあれば、わたしはベルリンに行って、やつを撃ち殺してやる」やつというのは、ヒトラーのことです。
 のち、ハンスとゾフィーがすでに処刑され、私たち残った者も再び拘禁された時に、私は思ったものです──ベルリンに行って、自分の子どもたちに危害を加えた人間を撃ち殺すなんて、そう簡単にはできないものだ、と。みんな、なんと無力だったことでしょう。しかし父はこう口に出して言ってくれたのです。

ヘルマン・フィンケ『白バラが紅く散るとき』
ハンスが拘留中だから、おそらく1937年12月頃の出来事。

2013年ウルム 旧市街  2013年ウルム 旧市街

12月の夕食後って、かなり暗かったのでは。
今回と、10数年前の、12月のウィーンでも見ましたが、零下でも雪が降ってても子ども連れで外出する人、多いですね。ベビーカーというより「乳母車」と言いたくなるようながっしりしたヤツに、スキーウェアみたいなの着せた赤ちゃんを乗せて。雪対策万全の乳母車、いろんな種類があったということは、天候関係なく家族で外出って普通なのでしょうね。

2013年ウルム 旧市街  2013年ウルム 旧市街

観光案内板。「白バラ」の常設展示があるとのことなので行ってみましたが、建物(の入り口)がよくわからず、次回行くことにして駅へ戻りました。

2013年ウルム 旧市街

雪のちらつくウルム中央駅。ミュンヘンではなく、シュトゥットガルトへ。ずっと雪景色だったのに、山を越えたら青空と緑!

2013年ウルム ウルム−シュトゥットガルト

そんな高い山には思えなかったのですが、全然違う景色に驚きました。そして、またインゲ・ショルの、1937年11月の話を思い出しました。
しかし母の抗議にもかかわらず、ゾフィー、ヴェルナーと私は連行され、市内の拘置所に入れられました。ハンスはこの時すでに軍隊に入っており、兵舎で逮捕されました。私たちは、まる一日拘置所にとめおかれました。もちろん別々にです。あとで、ゾフィーがすぐに釈放されたことを知りました。ゲシュタポは、ゾフィーを男の子とまちがえて一緒に連行してしまったのでした。
 ヴェルナーと私は、この記念すべき日の夜、幌なしトラックで、できたばかりのアウトバーンをウルムからシュツットガルトへと運ばれていきました。かなりひどい走行でした。私たちは、同じように逮捕された少年たちと一緒に、吹雪の中、ガタガタふるえながら風の吹きすさぶシュヴァーヴェンアルプスを越えて行きました。

ヘルマン・フィンケ『白バラが紅く散るとき』

幌なしトラックで吹雪の中を・・・!
初めて読んだときも、10代の少年たちにも容赦ないこの扱いに怒りだか恐怖だかで震えましたが、暖房の効いた快適なICE1等車の座席で何故か寒さを感じて本気で震えました。


posted by くみ at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ミュンヘン 2013年2月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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